トマト

とある大手ファストフード店がメニューの変更を発表しました。お店の名前は伏せておきます。

そのニュースを読むと、色々と変更したとは書いてありますが、消費者サイドからすると、まず目に見えてわかるのはそのファストフード店でトマトが使用されるメニューが廃止されたということ。

元々トマトが使用されていたメニューは今回廃止になるこの商品だけなので、その一報を聞いたときにこれはトッピングのトマトも無くなるのではないか？と思い調べたら大当たりでした。

IR情報にさり気なく、小さい字で「トマトトッピングの提供も終了…」と記載されています。

私は予想屋ではないので、予想をしても物事が全然当たりません。当たるのであれば競馬や株で働く必要がない状態になっているでしょう。

ただ、企業側の１の行動からその先の行動を予想して当たることはそれなりにあります。これは、悲しいかな、職業病とも言われる類のもので、全体を俯瞰してみる癖がついているので異常値にあたる１という行動が全体から見たときに何を意図しているものなのかがなんとなくわかるからです。逆に言うと企業側の行動は何らかの意図がある場合がほとんどだからこそそれを起点とする動きが予想しやすいのです。

今回のトマトの話も、生鮮品であること、カット加工（加工済みのものだったらこの部分はなし）、廃棄コストや廃棄リスク、管理コストなどを勘案し、トマトトッピングによる利益押し上げ効果と費用・廃棄リスク等による利益押し下げ効果を天秤にかけたときに押し下げ効果の方が優位だったことが想像されます。

企業の行動原理は利益の飽くなき追求にありますので、私の予想通りであったとしたら妥当な経営判断だと思いますが、いちユーザーとしてはトマトを加えることでファストフードを食べることの罪悪感の軽減に役立ちと食べるときのフレッシュさが増したので、トマトトッピングを積極的に使ってきた身の上としては残念に感じます。
 

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